ao.のおはなし#03
ao.ができるまでを綴っていますCOLUMN、<ao.のおはなし>も第3回目になりました。
最近、会う人に「コラム読んでるよ!」と声をかけていただくことがあり、大変ありがたく感じています^ ^
初めて読んでいただく方は、前々回<ao.のおはなし> と 前回の<ao.のおはなし#02> もご覧いただけるととても嬉しく思います!
京都から高知へ移住を決意した私(二宮)ですが、
内心ではいくつかの心配事がありました、、、。
それは母親をひとり京都に置いていくことと、
この時、結婚を間近に控えていた妻が高知行きを受け入れてくれるかということでした。
今にして思うと2月末に結婚式を挙げて、3月末には高知へ移住というのはかなりぶっ飛んでいたかもしれません。。
まわりもびっくりしていたと思います。
しかしあの時、私にはその選択肢しかなかったというか、それがこの先の人生においてとても大切で必要な選択に思えたんです。
京都で働いていた時も別に不自由だったわけではありません。
家族やたくさんの仲間に恵まれていたと思います。
でも、自分の中で働くということや、どうやって社会に貢献していくのか。
そしてその時に何を大切にしたいのか。
このことがさっぱり見えていませんでした。
数字だけに追われる営業活動や、そのために本当は売りたくないものを売り込んでいる自分。
そんな姿に毎日葛藤していました。
その時に偶然出会った、岡崎から勧められた入浴剤やものづくりに込める話で私は身体だけじゃなく、
心が温まったんだと思います。
移住し転職した高知の漢方製薬会社では、自社製品の開発や販売、
そして日本全国たくさんの企業様のOEM製品の開発に関わらせていただきました。
それはとても貴重でかけがえのない経験となり、
以前には見えなかった、「何のために働き、何を大切にするのか」を、
私の中で明確にしてくれた時間でもありました。
この場を借りて、関わっていただいた皆さんには心からお礼を申し上げます。
私は、冷え症や低体温といった自身の体質や、
たくさんの植物や漢方薬の原材料である生薬の魅力を届ける製品開発の経験を活かして、
皆さんの健康な暮らしづくりに寄与したい。
より良いものづくりで社会貢献がしたい。
今ならはっきりとそう言えます。その想いが毎日を生きる糧になっています。
移住し、毎日奮闘する生活の中で、子供にも恵まれ、
また、良くしていただける周りの人たちにも恵まれ、
いつの間にか妻は高知が大好きだと言ってくれるようになっていました。
そして高知へ移住し5年が経とうとする頃、
ある想いが私の中で少しずつ膨らんでいくようになります。